手掌多汗症の治療法

手掌多汗症は多汗症の一種で手のひらに異常な汗をかく病気です。治療は、心療治療・薬物治療・制汗剤治療・ボトックス注射治療・イオントフォーレンス治療・手術などがありますが利点・弱点をよく調査してから適切な治療を選ぶようにします。

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手掌多汗症とは

普通の人でも大勢の人の前で話をしたり何かパフォーマンスをする時は知らない間に手に汗をかいてしっとりしていることがあります。

手掌多汗症はこのように手に汗をかくような出来事がなくても手が汗で濡れてしまう多汗症の一種です。

多汗症には全身多汗症と局所多汗症がありますが、手掌多汗症は局所多汗症に属する病気です。

症状により手のひらが汗で湿る程度のレベル1、手のひらに水玉ができるが滴る程ではないレベル2、手のひらから汗が滴ることがあるレベル3の3段階に分けられています。

小学生の頃から手掌多汗症に気づくことが多いと言われます。

おててつないでをしたときにクラスメートから「〇〇ちゃんと手をつなぐと手が濡れて気持ち悪い」などと言われて、段々落ち込み性格まで消極的になる子が多いと言われます。

手掌多汗症に罹った本人は他人に言えない悩みを抱えることになるようです。レベルが高くなると恐くて握手ができない・電車のつり革につかまれない・紙が濡れて文章が書けないなど普通では考えられないことを当事者は経験しなければならないので、大変な精神的苦痛になるものと思われます。

しかも緊張する、しないに関係なく日常茶飯事のように汗で手が濡れていますので日常生活の中でも相当な支障が出るものと思われます。手掌多汗症が起こる原因は、「交感神経の働きが他の人より過敏であること」だといわれております。

寝ている間は交感神経も休んでいるので手のひらに汗をかきませんが、目がさめて起きると早速手に汗がたまり始めるのはこのためです。交感神経が生まれつき敏感であると手掌多汗症に罹りやすいようです。

手掌多汗症の治療

手掌多汗症は生まれつき交感神経が敏感であることが主な原因であると言われますので、治療法も多様で切り札的なものはまだ確立されていないようです。

治療法のいくつかを紹介しますと、(1)心療治療:汗をかくかもしれない・汗をかくのが恐いという恐怖感を取り除き症状の軽減を図ります。(2)制汗剤治療:根本的な治療にはなりませんが、一時的に汗を抑えることができます。

塩化アルミニウムを主成分とするものが効果があるとされております。副作用もありますので注意が必要です。(3)薬物治療:精神安定剤を使う場合と神経遮断薬を使う場合があります。精神安定剤は緊張緩和が目的のため汗を直接止める効果は期待できません。

心療治療との併用が望まれます。神経遮断薬は汗腺からの分泌をとめる薬ですので、全身に作用します。このため口渇・便秘・胃腸障害などの副作用を伴うことがあります。服用したときの効果と副作用をよく調査してから決めると良いでしょう。

(4)ボトックス治療:ボツリヌス菌が持つ神経毒素複合体のうちから、A型の血清型毒素だけを精製して取り出した製剤を注射します。ボトックスは、体内の水分調整をして不要な水分を汗として排出しているエクリン汗腺の働きを抑えることで汗が出るのを防ぎます。

日本ではまだ多汗症の治療としては、ボトックス治療は認められていないようです。(5)イオントフォレーシスによる治療:手や足など汗を止めたい部分を水道水の入った容器に入れ、微弱な電流を流す治療です。

継続治療が必要ですが、効果があり副作用もないと言われますのでこれから期待がもてる治療法です。家庭でもできる製品が開発されております。(6)手術:内視鏡を使って交感神経を切除することで発汗を抑えるようにします。

手術も簡単になってきましたのでこれから多汗症の治療に普及するものと思われます。しかし、一度交感神経を切除してしまうと元には戻りませんし、副作用として代償性発汗・頭痛・のどの渇き・手のひび割れなどがありますので手術は残された最後の手段として十分検討してからにするのが賢明です。

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